外国TVシリーズの一番古い思い出って何だろうと考えてみると、『スーパーマン』(1952-1959)や『ローンレンジャー』(1949-1957)のオープニングをまず思い出す。空を飛ぶスーパーマンや「弾丸よりも早く」「力は機関車よりも強く」「高いビルディングもひとッ飛び!」とナレーションのユニークさ、「ハイヨー、シルバー!」と前足を高く上げて愛馬シルバーの上で叫ぶローンレンジャーの勇姿などかっこいいオープニングだった。『SONY号の冒険』のヘリコプター、『ケーシー・ジョーンズ』の蒸気機関車のメカニック映像にメカニックの魅力を初めて感じたものだ。NHKの『ハイウェイ・パトロール』(1955-1959)や『アイ・ラブ・ルーシー』(1951-1957)も字幕だったけれど、オープニングを見ているだけで楽しかった。『コルト45』『ライフルマン』(1958-1963)『拳銃無宿』のオープニングでも銃をぶっ放す映像がかっこよくて子供心にワクワクした。
『ミスター・エド』(1961-1966)の「♪馬がしゃべる、そんなバカな♪」という日本語のオープニングの主題歌もすぐ覚えてよく歌った。エドの声も「お笑い三人組」に出ていた落語家の三遊亭小金馬(現在は三遊亭金馬)さんでそこも楽しかったのだ。圧倒的だったのはディズニー製作の日本テレビで放映していた『怪傑ゾロ』(1957-1959)でオープニングのラスト、剣先でシュシュッとZのマークに画面が切れるアニメ処理にしびれた。いずれも6歳から8歳ころの記憶だ。