TVで放送したアメリカ製のアニメではフジテレビ系で放映していた『おばけのキャスパー』(1959-61)が面白かった。白い半透明で頭がツルツルの男の子のユーレイで、優しい子で寂しがりやで人間の子供たちと友達になりたいのに、仲間のユーレイがおどかすために目の前に出てくと子供たちは皆悲鳴をあげて逃げてしまう。そのさびしげな表情とセリフに不思議なペーソスとユーモアがあって“かわいらしいオバケ”というイメージが新鮮だった。『おばけのQ太郎』ってキャスパーのイメージが原点なのかしらと「少年サンデー」の連載第一回を読みながら思ったのをうっすらと憶えている。
もちろん内容はまるで違って、Q太郎は落語で言う与太郎タイプの話でその破壊的なギャグのキャラがものすごく同く「少年サンデー」の連載だった赤塚不二夫の『おそ松くん』との対比も抜群で、両作品がヒットするのもそのライバル関係が両方を光らせたのだと思う。
『キャスパー』は10年くらい前、映画でリメイクされたけれど、CGのユーレイ描写はすごくてもまるでペーソスがなくて、オリジナルのキャスパーの素晴らしさを再発見したものだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントへの対応は、時間がかかる場合があります。ご了承下さい。