2017/10/01

再録09 LR10 その9:一代の名演が光る

 ローン・レンジャーを演じるクレイトン・ムーア(1908〜99)は、シカゴ生まれでサーカス団長から男性モデルを経て、1938年スタントマンとして映画界に入った。生涯70本以上の西部劇映画に出演、その代表作が「ローン・レンジャー」だ。

 シルバーを全速で走らせながら銃を連射する名シーンを見ても判るが馬の名手で、スタントマン出身ならではの挌闘シーンも得意だった。マスクの下のさわやかな笑顔が忘れられない。

 後年、ローン・レンジャーの黒マスクと衣装を気軽につけて若いファン達を喜ばせた。1980年、「ローン・レンジャーの伝説」という企画が起こり、裁判でローン・レンジャーの衣装を着るのを禁じられるが、5年後訴訟によって、彼がローン・レンジャーの扮装をする許可が認められた。ムーアはまたマスクと衣装を着て、懐かしいファンたちを喜ばせたという。

 トント役のジャイ・シルバーヒールス(1912〜80)はモホーク族のインディアンの血を引く俳優で、1940年の名作「シー・ホーク」でインディアンの斥候役で映画デビュー、60本以上の西部劇、コメディに出演した。馬のスタントマンもこなし、後には有名な馬のブリーダー・レーサーとしても成功した。トントが馬を乗りこなすシーンを見てもその馬術のうまさが判るだろう。

 「ローン・レンジャー」の馬が駆け、悪人と挌闘するシーンでは、1940年代リパブリック映画や各社で活躍した映画のスタント・チームが参加、30分の中で本格的アクションを見せてくれる。ムーア、シルバーヒールス共に生涯ローン・レンジャーとトントで語られる国民的ヒーローだった。また自分が演じた役柄を愛した二人でもあった。

「ローン・レンジャー」10の秘密  ビデオのインナー解説・再録

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