2017/10/15

再録26 M01『冒険野郎マクガイバー』 ‘マクガイバー’の魅力とは (1)

 ■世代を超えるヒーロー像 


『冒険野郎マクガイバー』(以下『マクガイバー』)は誰でも親しめる冒険活劇です。基本的にユーモアがあるし暴力否定主義だし、なにしろストーリーがすごくよくできています。ノンジャンルで、SF的な話もあるし、非常に境界がないおもしろさを持っていて、アメリカではずっと再放送され続けていて、若い世代のファンも増え続けています。これからも永遠に再放送され続ける番組だと思います。
 
 マクガイバーを演じたリチャード・ディーン・アンダーソンは、もともと非暴力主義の人で、今の言葉でいう「スポーツおたく」なんですね。アイスホッケーはセミプロ級の腕前。スキューバ・ダイビングでもスカイ・ダイビングでも、とにかくスポーツが好き。これは、マクガイバーというキャラクターにかなりかぶる部分なんですよ。今でもリチャード・ディーン・アンダーソンは兄貴分のようなイメージで多くの人に愛されています。全国の学校の先生やスポーツ・インストラクター、スポーツのコーチたちは「『マクガイバー』の話をすると若い子たちと話ができる」と。つまりアメリカでは、『マクガイバー』は世代を超えるヒーロー像として別格の存在なんです。

「パラマウント・ビデオ・ホームページ:海外テレビドラマ評論家 池田憲章が語る!」 2005年 再録

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