2017/10/25

再録36 M11『マクガイバー』製作の背景 (3)

■ベテラン監督がずらり

 監督にもアメリカの手練れの人揃えていて、例えば『プリズナーNo. 6』『エアウルフ』『チャーリーズ・エンジェル』を撮っていたドン・チャフィー、『スパイ大作戦』『ラットパトロール』などを撮っていたリー・H・カッツィン。彼は1話のパイロット版の監督もしています。他にも『特攻野郎Aチーム』『ナイトライダー』をやっているブルース・ケスラーとか、『ベイウォッチ』『エアウルフ』をやっているブルース・セス・グリーン、『新スター・トレック』をやっているロブ・ボーマン、『白バイ野郎ジョン&パンチ』『ベガス』『V』のクリフ・ボールとか。

 さらに、アレクサンダー・シンガーという『コンバット』とか『ミステリーゾーン』なんかをやっている監督とか『サンセット77』から『鬼警部アイアンサイド』『刑事コジャック』『ヒルストリート・ブルース』『白バイ野郎ジョン&パンチ』まで撮ってきた大ベテランのドン・ウェイスも監督しています。60年代、70年代のアクションの名手がズラリと名を列ねているんですね。

 とにかくスタッフを見ると、僕らにはおなじみの人ばっかりなんですよ。こうしたベテランの人たちが、マクガイバーというキャラクターの持っている良さを全部知り尽くした上で、すごい余裕で作ってるんですね。だからキャラクターよし、ストーリーよし、演出よし、スタッフよしで、1本1本がとてもよくできている。こんなに飽きないテレビシリーズってないですよ。 

「パラマウント・ビデオ・ホームページ:海外テレビドラマ評論家 池田憲章が語る!」 2005年 再録

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