2017/09/26

再録05 LR10 その5:愛馬シルバーの名シーン

 ローン・レンジャーの愛馬シルバーは全身真白の白馬で、どんな悪路や山道でも快走していく名馬だった。元々は大西部の原野と緑美しい谷間を駆ける野生馬のプリンスで、何十頭もの仲間を引きつれて人間とは無縁だった。ところが谷間の水場を一人じめにする荒くれのバッファローと対決して、その角を腹に受けてシルバーは倒れ伏してしまう。

 その命が消えかけた時、リハビリで馬を走らせていたローン・レンジャーとトントが彼を見つけた。二人は治療をしてやり、何日も野宿して様子を見た。二人は馬好きだったし、若い馬の苦しみを見過ごせなかったのだ。シルバーが気がついた時、ローン・レンジャーのやさしい瞳が彼に笑いかけていた。

 シルバーはローン・レンジャーの友人となった。彼が大好きになったのだ。全身真白の姿からローン・レンジャーはシルバーと名づけた。力強く走るそのスピードは、どの馬にも負けない。ローン・レンジャーとトントしか、シルバーは乗せようとしない。

 西部劇ヒーロー数あれど、シルバーのような愛馬がセットになっているのはローン・レンジャーだけだ。アメリカではシルバーに乗ったローン・レンジャーの人形オモチャが大ヒット。「ハイヨーッ、シルバー!」と両前足を上げていななくシルバーの名シーンはこの作品の代名詞だ。トントの愛馬はスカウト(偵察)という。

「ローン・レンジャー」10の秘密  ビデオのインナー解説・再録

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