2017/09/07

TVF06 松岡→池田(2017年5月29日)

 うわあ、お手紙頂いて、とんでもないことに気がついて赤面の至りです。おっしゃるとおり、年表を見ながらベスト15をピックアップしただけでその作品の価値とかあまり考えていませんでした。しかも、なによりもショックだったのは一番好きな作品である「ドクター・フー」を入れていなかったこと! 「なんでだろう?」と考えましたがどうやら年表をつくるときにイギリス作品のことを忘れていたようです。

 うわあ、どうしようかな、とうろたえましたが、よく考えたら雑誌とかではなく往復書簡ですので、単に訂正したらよいだけだと気がつきました。すみません、訂正させてください。もう一度ベスト15を評価順に選んでみます。

 1 ドクター・フー                    
 2 スターゲイトSG−1                
 3 バトルスター・ギャラクティカ           
 4 ヤングスーパーマン                
 5 LOST                         
 6 スタートレック/エンタープライズ        
 7 ユーリカ 事件です!カーター保安官 
 8 プッシング・デイジーズ
 9 フリンジ
10 スリーピー・ホロウ
11 ファイアフライ宇宙大戦争
12 ゲーム・オブ・スローンズ
13 パーソンズ・オブ・インタレスト
14 アウェイク/引き裂かれた捜査官
15 ウォーキング・デッド

 うん、確かにゼロ年代になって一番熱心に見たのが21世紀版の「ドクター・フー」だったことを思い出しました。「ドクター・フー」の面白さはかなりハードな侵略SFをドクターというユニークなキャラクターによって陰惨さを中和しているシナリオの見事さが実に素晴らしく、このストーリーにドクターがいないと「トーチウッド」になるのだなあ、という感慨深いものがあります。「トーチウッド」も素晴らしいのですがやはりハードすぎる展開に再見しようと思わないところがちょっとネックで、特に第三シーズンの「チルドレン・オブ・ザ・デイ」の最終話での冒頭のナレーションで「ドクターは人類に愛想をつかしたのだ」というセリフの悲惨さにショックを受けました。

 同様にイギリス作品の「プライミーバル」も最初の方の素晴らしい恐竜テーマSFが後半で腰砕けになっていくのがなんとも惜しいものです。

 ところで、池田さんの選出を見て「そういえば本当は大好きな作品である『スーパーガール』とか『ゴッサム』をなぜ入れなかったのだろう?」と考えたときに、「あ、そうか。『ヤングスーパーマン』を入れたときになんとなくアメコミ代表にしてしまったんだな」と気がつきました。

 そういえば、映画ではマーベルスタジオ製作のマーベル・ヒーローモノが大盛況ですが、TVシリーズにおいてはDC作品の比率がかなり大きいですね。『スーパーガール』『ゴッサム』に加えて『ARROW/アロー』『フラッシュ』『レジェンド・オブ・トゥモロー』などいずれも数シーズンに渡るヒット作となっていますが、いずれもTVシリーズの特性を生かしたつくりになっていて、ひょっとしたらDCワールド自体がTV向きなのかもしれないですね。なぜゼロ年代になってこうもDCヒーローがTVで活躍するのかまたまとめてみたいと思います。

 ところで話は変わりますが、先日友人と話をしていて「松岡さんは『100』をパイロット見てみるの止めたでしょ。あれ、後に行くほどどんどん面白くなるので見たほうがいいですよ」と助言されてしまいました。確かにパイロットを見てその設定のいい加減さとかキャラクターのとってつけた感にちょっと難を感じてそのままになってしまっていましたが、確かに第三シーズンまで続くヒット作となっていることを考えたらもう一度チェックすべきかなあ、と思ってしまいます。

 しかし、それにしても2010年代になってからSFTVの作品数が増えてきているように思えます。やっぱりどれが傑作で見るべきものなのかチェックが必要ですねえ。

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