2017/08/27

第12回 目を見張った『宇宙探検』

 NHKで字幕で放送していたのがアメリカ製のTVドラマ『宇宙探検』(1959)だった。独立プロのZIVプロダクションが製作していたモノクロフィルムの作品だった。

 宇宙ステーションや宇宙船、宇宙服に宇宙船の発進シーンや無重力の船内描写に「へー!!」と夢中になって見たものだ。宇宙船の特撮シーンも見せ場なのだが、マコーレー隊長や隊員が芝居をしている船内や宇宙服、トレーニング・センター、宇宙船の操縦席や乗り込むタラップと本編(ドラマ・パート)の美術セットが実に充実していて感心してしまった。

 『宇宙探検』の美術監督はSF映画の名作MGM映画『禁断の惑星』のロボット・ロビーのフィニッシュ・デザイン他研究室のメカニックをデザイン、モービアス博士のイメージ3D変換器のデザイン、エネルギー・メーターのデザイン等研究室のメカニックを製作したボブ木下で、1965年20世紀FOXのプロデューサーのアーウィン・アレンに招かれて『宇宙家族ロビンソン』(1965-68)の環境調査ロボット、フライデーと宇宙船ジュピター号の内部コンソールをデザインした人だ。

 1970年代に入ると、『刑事コジャック』海外TV 第一シーズン、『ハワイ5-0』の美術セットも手がけた。SFTVにとって重要な美術スタッフだった。

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