2017/08/27

第18回 子供を震え上がらせる作品

 フランケンシュタインの怪物やドラキュラ、狼男というモンスター系のホラー映画の研究者で特殊メイクや世界の特撮の技術ヒストリーに詳しく、コンピューターの電脳世界大好きな聖咲奇さんと色々と話をしていて “子供の時、あるTVシリーズのエピソードを見ていて、ある話であまりにも怖くて翌週から3回くらいそのシリーズを見れんかった” と聖さんが話して “まさか!?” と思って詳しく聞いたら同じエピソードだった。

 アメリカのTVシリーズ『世にも不思議な物語』(1959-61)の「しみ」という回、同じ話を見てTVの前で震え上がってしまったのだ。

 500本以上生放送で活躍していた俳優のジョン・ニューランドは監督の仕事に興味を感じてディレクターをやりだして企画し、全話を一人で監督したのが『世にも不思議な物語』で1959年ABCでスタートした。“これは全て実話を元にしています”というのがキャッチコピーで(そんなことはないプロフェッショナルな作劇が多かった)幽霊物や未来予知、呪いに怪現象、奇跡体験、テレパシー体験、臨死体験・・・そんなバカなと思いながら、いかにもありそうな科学で説明できない、不思議なストーリーに子供心にひょっとしたらこんなことがあるかも・・・と思わせてしまうテクニック。無類に怖かった作品で、今でもアメリカではTV番組に『奇跡体験アンビリーバボ-』みたいにその影響作が現役なのだから恐るべし不思議ストーリー!

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