ウエスト役のマイケル・コンラッドは、ワーナーブラザーズTVの『ハワイアン・アイ』で私立探偵チームの一人を演じ、人気者になったが、特撮ファンには『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』『怪獣大戦争』でおなじみの俳優だったニック・アダムスの愛弟子であった。下積みの長かったニック・アダムスは若手の俳優を集めて、乗馬や格闘テクニック(マーシャル・アーツの達人だった)投げ縄や銃さばきを自分の牧場で教えていて、コンラッドはその出世頭だった。だからマイケル・コンラッドは、どんなアクションシーンでもスタントマンを使わず自分で演じて、二階からロープで下へ降りていくシーンで壁に直撃して救急車で病院へ直行と3度も病院へ入っても平気でアクションをやり続けた。
ゴードンの七変化ぶりも見せ場で、メーキャップはフレッド・フィリップスが仕切り、『スタートレック』の特殊メイクのスタッフがも担当しただけあって、ロス・マーチンの表情を生かしながら、ユーモラスに七変化を盛り上げ、陽気な作品タッチに貢献した。
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