2017/08/27

第14回 スーパーカーのすごい魅力!

 日本テレビで放送された30分の人形劇と特撮シーンを合体させたTVシリーズがイギリス製作の『スーパーカー』(1961-62)だった。英語のままの主題曲だったけれど5~6歳でも「♪スーパーカー♪」という部分は判り、「スーパーカー、スーパーカー♪」と歌ったものだ。オープニングの空飛ぶ車の特撮シーン、雲海を飛んだり水中に飛び込んだり「スゴイ映像だな~」とびっくりしたものだ。後に『サンダーバード』を作り上げるプロデューサー、ジェリー・アンダーソンのスーパーマリオネーションの作品第一号で、バリー・グレイ作曲の音楽も良かったし、デレク・メディングス特技監督の特撮には夢中になったものだ。

 それまで『チロリン村とクルミの木』のNHKの連続人形劇は見ていたけれど(人形の子供達が歌うミュージカル・シーンは素晴らしかった)SFメカニックのスーパーカーが垂直上昇して、研究所の天井のドームが開き、上昇していったり、主翼が引き込み式で空へ上がるとシャキーンと広がったり、「第一エンジン点火!」「第二エンジン点火!」とパワーを上げて、メイン・エンジンの発火・噴射シーンには「メカニックはこうやってパワーを上げていくのか?」と本物の香りを感じてまさに特撮メカ・ワールドの入り口になったのが『スーパーカー』だった。

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