1961年、プロデューサーのアーウィン・アレンが20世紀FOXで映画『地球の危機』を製作、自ら監督した。
前年コナン・ドイルの『ロストワールド』の映画化権を手に入れていたアレンは正月映画用の企画を捜していた。20世紀FOXへの売り込みに成功し20世紀FOX特撮部のL.B.アボットに特撮を担当させ(生きたトカゲにデコレーション・パーツをつけた恐竜だった)、原作の知名度もあってその映画『失われた世界』はヒット作として成功した。
今度は未来のスーパー潜水艦物だと、オリジナル・ストーリーを作り上げた。先端の水中窓から水中が見えるアメリカ海軍の海洋調査原子力潜水艦シービュー号が地球の危機を救うストーリーで、L.B.アボット特撮監督のカラーメカ特撮は素晴らしい仕上がりで、世界中でヒットした。
アーウィン・アレンはふと新しいアイデアを思いつく。映画用に撮った恐竜やシービュー号の特撮シ-ンをバンク・フィルムにしてTVシリーズのフィルム作品を作ったら、特撮、そして映画用の美術セット(シービュー号の船内セット)や衣装のコストがかからないー
『失われた世界』はNGになったがシービュー号のシーンを中心にしたSFアクション物のTVシリーズ『原子力潜水艦シービュー号』はABCで1時間枠のTV番組として1964年スタートする。『ローハイド』や『コンバット』のようなレギュラー・キャストがいる大型のSFTV番組がここから始まるのだ。
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