2017/08/27

第9回 スーパーマンとQ太郎

 『スーパーマン』(1952-58)に地球にぶつかろうとする彗星を粉砕する特撮がすごいエピソードがあるという話をしたが、その回で記憶喪失になったスーパーマンが戻ったクラーク・ケントの部屋の様子にファンはびっくりしてしまった。
 洋服が吊るされているクローゼットの扉を開けると、何着ものSマークのついているスーパーマンの服がハンガーにぶら下がっていたのだ。ええ!?「スーパーマンの服って何着もあって着替えているのか?」「マントは確かクリプトン星から赤ん坊のスーパーマンを乗せたロケットの中で赤ちゃんをくるんでいた毛布みたいな布から作ったという設定があったけれど、青い服やパンツはクラーク・ケントのお手製なのか?」このショックは子供心にもよく覚えていて、ケントの部屋を訪ねてきたジミー・オルセンがクローゼットの中を見たらスーパーマンの正体がバレてしまうとハラハラしたものだ。後に藤子不二雄さんの漫画『おばけのQ太郎』でQ太郎の白い洋服(足元を見ると黒い犬みたいな足が見えている。Qちゃんの姿は洋服を被っている姿なのだ)が何着もあって、「あ、藤子不二雄さんもスーパーマンのあの話を見たに違いない!」と思わずうれしくなってしまったものだ。

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