『冒険野郎マクガイバー』はジョン・リッチとヘンリー・ウィンクラーがプロデューサーで、ウィンクラーは『ハッピーデイズ』で革ジャンでバイク好きの学生フォンジーを演じてアメリカ社会のアイコンとなった俳優だった。
ウィンクラーの目配りが『マクガイバー』のキャスティングに生かされていた。マクガイバーを演じるリチャード・ディ-ン・アンダーソンは本当にスポーツ好きで、アイスホッケーはセミプロ級、チャリティーマラソンは常連、スキューバ・ダイビング、スカイダイビングとアウトドア派のスポーツマンで、本人も平和主義者で暴力反対が自分のポリシーだった。
フェニックス財団や政府からの任務を頼まれても嫌なら断ってしまうマクガイバーだが、友情と困っている人を見過ごせない男なのだ。どんな危険な任務でも銃は使わず、科学知識とアイデアを思いつける発想力、機転と持ち前の明るさで切り抜け解決していく。フィクションの中だけで存在するナイスガイで、アメリカ全土のコーチやインストラクターの先生から「若い奴といつもあなたの話で盛り上がる」とファンレターが殺到した。日本の女性外国TVファンを一人で守り抜いた男、それがマクガイバーの魅力だった。
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