ところが、パイロット・フィルムを見た製作元のITCのルー・グレイド社長が「まるで映画だ!30分じゃもったいない。60分番組にしよう!」とその場で決定、12本分の完成していた脚本を60分に直すことになってしまう。
ITCの『秘密諜報員ジョン・ドレイク』のコンピューター用語の修正で脚本を手伝って評価されていた若手の脚本家トニー・バーウィックがその60分への加筆を手伝うことになり、バーウィックのアイデア、腕前をジェリー・アンダーソンは高く評価して、APフィルムの脚本スタッフにバーウィックは参加することに。
アラン・フェネルは元々コミック編集者のライターで、『スーパーカー』の子供向け本でジェリーと知り合い、「理屈っぽいですね。もっとアクションさせた方がいいですよ」とジェリーに語り、「作品に脚本で参加しないか?」と『宇宙船XL-5』から参加。
デニス・スプーナーはBBCの『ドクター・フー』、大ヒット作のイギリスTV『おしゃれ秘探偵』の脚本でセリフのユーモアとアイデアのうまさで知られていて、パティローの脚本もそうだが、とても人形劇用脚本とは思えないストーリー連発であった。『サンダーバード』はストーリーの面白さを生んだ脚本家をまずほめたい作品なのだ。
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