2017/08/28

第21回 ロッド・サーリングと金城哲夫

 『ウルトラQ』を見ていた1966年(昭和41年)1月~7月、その怪獣や合成の特撮シーンに魅了されながらそれ以上に魅かれていたのが、流麗なナレーション・毎回毎回違うオープニングに仰天、なんてかっこいいんだと思ってしまった。高校生くらいになって録音テープを録りだして、脚本・金城哲夫というクレジットに気がついた。ナメゴンもガラモンもケムール人も「1/8計画」も同じ人の脚本だと気づいたのだ。どのエピソードのナレーションも抜群だった。「この人がオレを呼んでいる人だ」と直感した。後に取材で同僚の上原正三さんや熊井健さんに会った時「金城さんは、よく試写の前に “円谷プロのロッド・サーリングです。皆さん、ようこそミステリー・ゾーンの世界へ” ってサーリングのマネをしていたよ」と教えてくれたのだった。

 第一シーズンは日本テレビ系で『未知の世界』のタイトルで放送したが。第2~5シーズンはTBS系で『ミステリー・ゾーン』のタイトル(SFマガジン編集長の福島正実がつけたタイトルだった)で放送、『ウルトラQ』『ウルトラマン』の飯島敏宏監督、円谷一監督の所属するTBS映画部の隣の机が『ミステリー・ゾーン』を制作する外国TV番組制作班だった。金城を含め、円谷一や飯島敏宏さんが『ミステリー・ゾーン』の社内試写も見たんじゃないか。特撮ファンにとって『ミステリー・ゾーン』は重要な作品なのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

 コメントへの対応は、時間がかかる場合があります。ご了承下さい。