2017/08/30

第80回 グレン・A・ラーソンの時代とは?

 グレン・A・ラーソンは、ラジオドラマを聞いていて脚本家を目指したそうで、ただ時代はTV時代になっていたのでTV脚本家を目指すことになった。ユニヴァーサルTVで働き始め『スパイのライセンス』でジーン・L・クーンと出会い『西部二人組』でロイ・ハギンズに鍛えられて、プロデューサー兼脚本家として自分で企画を出し始める。SFも好きだったので、ある惑星世界が異星人に攻撃され、一部の人々が宇宙船で脱出して故郷の地球を目指す宇宙テ-マの企画は “スケールがでかすぎる” とNGをくらい、一向に企画は進められなかった。テーマ音楽のメロディーですらラーソンは思いついていたのだが、やれるのはTVアクションシリーズだった。

 チャンスが1977年にやってきた。ジョージ・ルーカス製作・監督の『スターウォーズ』が大ヒットして、“今ならチャンスだ”とダメ元で出した『バトルスター・ギャラクティカ』のTVスペシャルの企画にOKが出たのだ。特撮は『スターウォーズ』を手がけたジョン・ダイクストラが担当。宇宙戦闘機バイパーとサイロン人の円盤との攻防は『スターウォーズ』以上に見やすく、宇宙空母というギャラクティカのイメージも新鮮だった。TVスペシャルは好評でTVシリーズ化も始まった。グレン・A・ラーゾンはこの『バトルスター・ギャラクティカ』でヒットメーカーの一流プロデューサーの仲間入りをすることになる、

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